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世界遺産

ASEAN地域には、世界遺産に登録された多くの文化遺産や自然遺産があります。ここでは、その50か所(2026年1月時点)の中から、代表的な9カ所を紹介します。

世界遺産とは?

国連専門機関UNESCOの総会で1972年に採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(世界遺産条約)をもとに登録された文化・自然遺産のことで、遺跡や景観、自然など、人類として共有すべき普遍的な価値をもつものを対象としています。日本でも最近では長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産(2018年)と百舌鳥・古市古墳群(2019年)が新たに登録され、話題となりました。

indonesia

ボロブドゥール寺院遺跡群

9層からなる建物の構造に
仏教の世界観を感じとる

ボロブドゥール寺院遺跡群はジャワ島中央部にある世界最大の仏教遺跡。8~9世紀ごろにつくられましたが、誰がどのような目的で建てたかははっきりわかっておらず、歴史の謎に包まれています。
9層の壇を持つピラミッド状の遺跡は、高さ23cmほどの安山岩のブロックを、接着剤などを使わずに何万個も積んで造られています。壁には2,500ものレリーフが刻まれ、仏教の物語が描かれています。頂上に並ぶ72のストゥーパ(写真の釣り鐘状のもの)の中には仏像があり、建物全体が仏教の世界観を表していると言われています。

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ボロブドゥール寺院遺跡群
ボロブドゥール寺院遺跡群
ボロブドゥール寺院遺跡群
ボロブドゥール寺院遺跡群
ボロブドゥール寺院遺跡群
ボロブドゥール寺院遺跡群

Thailand

古代都市スコータイと周辺の古都

タイの仏教文化の源にふれる
王宮や寺院跡

スコータイは「幸福の夜明け」を意味する言葉で、13世紀半ば、タイ民族が初めて王国を作った時代の都の遺跡です。
城壁に囲まれた都の跡とその周辺には、王宮や寺院の跡が数多く残っています。特に寺院「ワット・マハタート」が有名で、ハスのつぼみの形をした仏塔が象徴となっています。

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古代都市スコータイと周辺の古都
古代都市スコータイと周辺の古都
古代都市スコータイと周辺の古都
古代都市スコータイと周辺の古都
古代都市スコータイと周辺の古都
古代都市スコータイと周辺の古都
古代都市スコータイと周辺の古都

Cambodia

アンコール遺跡群

クメール人が美しく壮大に描いた
神々の世界

カンボジアの北西部の密林の中に広がる巨大な王都遺跡です。
9~15世紀にかけて栄えたアンコール王朝により建てられ、約400km2にわたり大小700もの寺院や祠(ほこら)、池や橋などが残っています。特に有名なアンコール・ワットは、ヒンドゥー教の神をまつる寺院で、神々とつながる場所として建てられました。
アンコール・トムやバンテアイ・スレイなど、神秘的な世界を感じさせてくれます。

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アンコール遺跡群
アンコール遺跡群
アンコール遺跡群
アンコール遺跡群
アンコール遺跡群
アンコール遺跡群
アンコール遺跡群
アンコール遺跡群

Viet Nam

ハロン湾

数千もの奇抜な姿の島や岩が
幻想的な風景を織りなす

北部にある景勝地で、「竜が舞い降りた場所」という意味の名前を持ちます。
1,500km2以上のある湾内には、南国の強い雨にさらされ、長い年月をかけて形づくられた岩や島が1,600以上点在しています。中国の桂林に似ていることから「海の桂林」とも呼ばれています。
地元の人々は不思議な形をした島や岩に親しみを込めた愛称をつけています。

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ハロン湾
ハロン湾
ハロン湾
ハロン湾
ハロン湾
ハロン湾

Philippines

コルディレラの棚田群

山岳の斜面に輝く
「天国への階段」と呼ばれる棚田

ルソン島の北部、バナウエという町周辺にあるコルディレラ山脈の斜面に築かれた階段状の水田です。山岳民族イフガオ族が2,000年以上守り続けてきたもので、人と自然が調和した美しい景観をつくり出しています。
総面積は約2万ha。あぜ道をすべてつなぎ合わせると地球半周以上の長さになると言われるほどの規模で、「天国への階段」とも呼ばれています。

写真提供:フィリピン共和国大使館観光部

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コルディレラの棚田群
コルディレラの棚田群
コルディレラの棚田群
コルディレラの棚田群

Malaysia

キナバル国立公園

マレーシアの最高峰キナバル山の
ふもとに広がる貴重な自然

ボルネオ島北部にあるマレーシアでもっとも高い山、キナバル山(4,095m)とそのふもとに広がる自然公園です。低地の熱帯雨林から高地位の寒冷地帯まで、標高によって多様な植物が生息しています。ランやウツボカズラ、世界最大の花をつける寄生植物ラフレシアなど、珍しい植物にも出会える可能性があります。
トレッキングコースも整備され、自然を身近に感じられる場所です。

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キナバル国立公園
キナバル国立公園
キナバル国立公園
キナバル国立公園
キナバル国立公園
キナバル国立公園

lao PDR

ワット・プーとチャンパサック文化圏内の関連遺跡

山に抱かれ
ヒンドゥー教の神がすまう寺院

ラオスの南部、タイとカンボジアの国境付近のチャンパサック県にあるワット・プーは、クメール人によって建てられたヒンドゥー教寺院遺跡。
「ワット」は寺、「プー」は山を意味し、その名の通り緑深いプーカオ山のふもとから中腹にかけて築かれ、山頂がとがっているプーカオ山を古代ヒンドゥー教本尊と崇めていました。クメール建築の最高峰であるアンコール・ワットと共通する建築様式とみなされています。

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ワット・プーとチャンパサック文化圏内の関連遺跡
ワット・プーとチャンパサック文化圏内の関連遺跡
ワット・プーとチャンパサック文化圏内の関連遺跡
ワット・プーとチャンパサック文化圏内の関連遺跡
ワット・プーとチャンパサック文化圏内の関連遺跡
ワット・プーとチャンパサック文化圏内の関連遺跡
ワット・プーとチャンパサック文化圏内の関連遺跡

Singapore

シンガポール植物園

近代産業の発展に貢献した
大都会のオアシス

1859年に開園した、都市の中心にある大きな植物園。科学研究、植物保全に貢献し、特に同園で1800年代後半から始められたゴムの研究は、東南アジアにゴム市場の一大拠点を築き、同じく同園で改良されたランは、シンガポールの重要な輸出品となりました。
現在では市民の憩いの場として、またシンガポール随一の観光名所として親しまれています。
植民地時代から国の発展を支えた施設としてその価値が認められ、2015年にはシンガポールでは初めて、UNESCOの世界遺産に登録されました。

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シンガポール植物園
シンガポール植物園
シンガポール植物園
シンガポール植物園

Myanmar

バガン

2,000以上の寺院や仏塔が林立する
世界最大級の仏教遺跡

中央平野に広がる世界最大級の仏教遺跡。約40km2の土地に、2000以上の寺院や仏塔が立ち並び、11~13世の王朝の栄光を現代に伝えています。仏塔や寺院が一面に広がる景色から、当時の人々の信仰の深さがうかがえます。

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バガン
バガン 夜明け
バガン
ダマヤージカ・パヤーと夕陽
ダマヤンジー寺院
ダマヤージカ・パヤー
アーナンダ寺院
アーナンダ寺院内
エーヤワディー川

ASEAN諸国の無形文化遺産

遺跡・建造物・景観・自然などの有形の世界遺産と同様に、ASEAN諸国にはUNESCOによって登録・保護された、慣習や儀式、技術、知識など、実体のないものを対象とする無形文化遺産が数多くあります。

その中にはカンボジアのスバエク・トム(クメールの影絵劇)、インドネシアのバティック(ろうけつ染め)、マレーシアのマヨン(マレー半島東海岸の伝統舞踊劇)、フィリピンのイフガオ族の歌ハドハド、ベトナムの宮廷音楽ニャ・ニャック等が含まれ、今もその伝統が受け継がれています。

インドネシアのバティック(ろうけつ染め)
カンボジアのスバエク・トム(クメールの影絵劇)