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データで見る日本とASEANの今

日本とASEAN諸国は、様々な分野におけるパートナーとして、なくてはならない存在です。

ここでは、【貿易】【投資】【観光・人的交流】の面から、その関係性をみていきましょう。

貿易

貿易構造の変化により深まる
相互依存関係

日本とASEAN諸国は重要なビジネス・パートナーです。日本のASEAN諸国との貿易額(モノの輸出+輸入)は、33兆円以上(2024年)にものぼり、貿易総額の約15%を占めています。一方、ASEAN諸国にとっても日本は中国、米国、EUに次ぐ貿易相手国で、貿易総額の約6%(2024年)を占めています。

かつては日本がASEAN諸国から原材料や農水産品を輸入し、製品をASEAN諸国へ輸出するという構造でしたが、その傾向は変わってきました。1980年に輸入額の10%にも満たなかった日本のASEAN諸国からの製品輸入比率は、2024年には電気機器、木製品、衣類、服飾品などを中心に、約65%を占めるまでになっており、貿易構造が高度化しています。

また、輸出・輸入双方において、モノの貿易だけでなく、サービス貿易も増加しています。

全輸入額を100%とした時の
ASEAN諸国が占める割合(2024年)

私たちの生活に欠かせないものが、
ASEAN諸国から多く輸入されています

食料・調味料

バナナ
82.7%
エビ
37.8%
インスタント
コーヒー
79.7%
コーヒー豆
28.51%
鶏肉
34.6%

エネルギー・資源

パーム油
99.9%
天然ゴム
98.1%
合板
77%
液化天然ガス
24.5%

家電製品

冷蔵庫
26.9%
ヘアドライヤー
30.5%

生活品

43.7%
家具
21.6%
出典:財務省貿易統計、ITC、UNCTAD

投資

優れた製造拠点として、
巨大な消費市場として

多くの日本企業にとって、ASEAN諸国はアメリカや中国と並ぶ主要な投資先です。

日本とASEAN諸国は、二国間の経済連携協定(EPA)や投資協定を締結するとともに、2008年には日本とASEAN全体との間で締結した日本ASEAN包括的経済連携(AJCEP)協定も発効し、貿易・投資の更なる活性化に向けた制度上の整備が進められてきました。2024年には、19,500社以上の日本企業がASEAN諸国に事業を展開し、ASEAN諸国に暮らす日本人は17万人を超えています。

また、2015年末には、ASEAN経済共同体(AEC)が発足し、ASEAN域内における「ヒト・モノ・カネ」の行き来が自由になることにより、さらなる経済の活性化が予測されています。ASEAN諸国は従来の製造拠点としてだけではなく、6億9千万人以上の人口を擁する巨大な消費市場としても、日本企業から注目を集めています。

出典:外務省、ASEAN事務局

日本からASEANへの
対外直接投資の推移

日本からASEAN諸国への直接投資は、
近年加速しています

ASEAN
1995年3,987,057,106
2000年207,092,268
2005年5,001,824,290
2010年8,929,697,451
2015年20,920,480,897
2020年18,023,533,895
2024年26,316,357,846
単位:米ドル
注:ASEANは、1998年よりラオス、ミャンマー、1999年よりカンボジアを含む。2000年の落ち込みは、アジア通貨危機後の一時的な投資調整によるもの
出典:財務省、⽇本銀⾏、⽇本貿易振興機構

ASEAN諸国の対内直接投資

国・地域直接投資割合
ASEAN12.9%
日本8.1%
アメリカ22.5%
EU10.2%
中国8.0%
香港6.3%
イギリス5.6%
その他26.4%
出典:ASEAN事務局(国・地域別 2022-2024年累計)

⽇本のODAがASEAN諸国の
経済発展・産業の⾼度化に貢献

日本のインドネシアへの円借款により開通した
同国初の地下鉄『ジャカルタ都市高速鉄道(MRT南北線)』(2019年3月開通)
写真提供:JICA

日本はASEAN諸国の国づくりに、政府開発援助(ODA)等を通じて協力を行ってきました。

また、日本は経済成長を通じた貧困削減を重視し、教育や保健医療といった基礎生活分野のほかに、経済インフラ整備、法制度整備をはじめとした投資環境整備、人材・民間セクターの育成、技術移転の促進といった分野でも、ASEAN諸国に対して支援を行ってきました。

日本のODAは、ASEAN諸国のビジネス環境の整備に寄与し、日本をはじめとした海外からASEAN諸国への企業進出を後押ししています。

観光・人的交流

増加する日本と
ASEAN諸国間における人の往来

スミロン島、フィリピン

ASEAN諸国にとって、観光は各国経済において鍵となる産業分野です。豊富な観光資源の存在、そして時差が短いこともあり、コロナ禍前の2019年には年間550万人以上、2024年にはコロナ禍後最高となる360万人以上の日本人が、ASEAN諸国を訪れました。

一方、ASEAN諸国では、急速な経済成長と中間層の増加、LCC(格安航空会社)の市場参入やライフスタイルの変化等による日本観光への人気の高まりを背景に、日本への訪問者は急増しています。ASEAN諸国からの訪問者は、2024年には過去最高の約440万人に上り、その数は10年前の約2.7倍、15年前の約7.5倍です。日本とASEAN諸国間における人の往来は年々活発化しています。

また、日本におけるASEAN諸国からの留学生も増加傾向にあります。ASEAN諸国では、日本のアニメやJ-POPに代表されるポップカルチャーの人気が高く、それをきっかけに日本に関心を持ち、日本語を勉強したり日本へ留学したりする若者が増えています。

渡航者の推移(日本→ASEAN)

日本からASEAN
への渡航者
2017年4,992,663人
2018年5,228,544人
2019年5,655,375人
2020年1,030,408人
2021年42,732人
2022年851,345人
2024年3,602,558人

日本からASEAN
への渡航先内訳

日本人渡航者数(2024年)
28%がASEAN諸国への渡航者です

日本からASEANへの渡航者の内訳
ASEAN全体28%3,602,558人
ブルネイ0.3%11,555人
カンボジア3.1%112,718人
インドネシア9.4%338,934人
ラオス0.8%28,966人
マレーシア10.2%367,182人
ミャンマー0.5%19,355人
フィリピン10.8%388,316人
シンガポール15.9%573,164人
タイ29.2%1,050,904人
ベトナム19.7%711,464人
出典:ASEAN事務局

渡航者の推移(ASEAN→日本)

ASEANから日本
への渡航者
2018年3,383,427人
2019年3,904,254人
2020年711,284人
2021年45,354人
2022年974,123人
2023年3,628,100人
2024年4,417,115人

ASEANから⽇本
への渡航者数内訳

訪⽇外客数(2024年)
12%がASEAN諸国からの渡航者です

ASEANから日本への渡航者の内訳
ASEAN全体12%4,417,115人
ブルネイ0.17%7,335人
カンボジア0.62%27,314人
インドネシア11.72%517,651人
ラオス0.17%7,429人
マレーシア11.48%506,883人
ミャンマー1.6%70,597人
フィリピン18.53%818,659人
シンガポール15.65%691,226人
タイ26.01%1,148,848人
ベトナム14.06%621,173人
出典:⽇本政府観光局

ASEANから日本への留学者数の推移

高等教育機関在籍者数
1980年828人
1990年4,094人
2000年6,422人
2010年13,119人
2015年31,739人
2020年60,203人
2022年43,588人

⽇本への留学者数の内訳

外国⼈留学⽣(2022年)
24.3%がASEAN諸国出⾝者です

ASEANから日本への留学者の内訳
割合2022年
留学者数
ブルネイ0.1%18人
カンボジア1.9%882人
インドネシア10.8%5,763人
ラオス0.5%258人
マレーシア5.2%2,423人
ミャンマー6.1%3,813人
フィリピン2.8%1,745人
シンガポール0.7%316人
タイ5.7%2,959人
ベトナム66.2%37,405人
注:⾼等教育機関在籍者数
出典:⽇本学⽣⽀援機構